2011年2月8日火曜日

ラグビー部お家騒動

我が大学のラグビー部では、昨年からちょっとした騒動が起こっている。

定年で会社勤めからリタイアした老OBが、その興味をかつて自身が所属していたラグビー部に向けた。足繁く通い、やがて現役学生を「指導」するようになった。
実は我がラグビー部には不文律がある。
それは、「学生に対する指導はコーチングスタッフに限る」というものである。
いろいろなOBがやって来て、好き勝手に学生を指導し始めたら混乱を来たすからである。
まるで反対の指導をされては、現役もたまったものではない。老OBの勇み足である。

事態を重視した幹部スタッフは老OBと会合を持ち、しっかり注意した。
ところが老OBはこれに反発。
メーリングリストを活用して自分もコーチングができるよう制度改革を訴え始めたのだ。
それに賛同する老OBがもう一名加わり、盛んに制度改革の提案をしている。
幹部スタッフは事態を静観している。

メーリングリスト上での上記活動に違和感を覚えた私は、コーチ陣に火の手が及ぶに至って議論に単独参戦。身内とは言え、推定300名くらいに配信されているメーリングリストに名前を出して意見を投稿するのはちょっとした度胸がいる。
何度も推敲して送信ボタンをクリックした。

議論の中身には直接加わらず、メーリングリストの私的活用に疑問を呈する内容にしたためか、老OBも反省の意を表して静かになる。
これで終わりかと思いきや、OB総会を前にして再び活動し始めた。
今度は公的利用の形を取ってである。敵もさる者なのである。

今度は正面から制度改正には反対の意を表明した。
二度目の投稿である。
幹部スタッフよりも第三勢力としての方が重みがあるだろうと、幹部スタッフとは一線を画してだ。
だが議論は平行線。その主張は、きれい事を並べ立てても結局は「自分もコーチをしたい」というところに尽きるのである。それはつまりエゴなのであるが、だからと言って「やりたい」と言う者を無理やり排除するのも気が引ける。相手は大先輩だし、ラグビーが好きなのだし、エゴであってもそこは尊重したいところだ。

定年後に自由な時間が取れ、ふと気がつくと昔青春時代を送ったグラウンドに再び帰りたくなったのだろう。いずれ自分もそうなるかもしれない。
ただ、コーチ陣は若手に委譲してあるし、膝つきつめて現役と話し、時に一緒にグラウンドで汗をかき、コーチ陣も一生懸命だ。そこに老OBが加わる余地はない。

そもそもグラウンドに足を向けるようなOBはみな愛着を持ち、かつての自分にも自信を持っている。現役にちょいと指導したくなるのはみんな一緒だ。
それをぐっと我慢しているのだ。
それによって混乱を防ぎ、秩序を維持している。
老OBにも理解していただきたいところなのである。

根底にある気持ちは同じ。
現役の勝利。
ただそれに直接手を添えるか、黙って見守るに留めるかの違い。
違う考え方同士の溝を埋めるのはなかなか至難の業。
幹部スタッフから漏れてくる意見はかなり怒り心頭の様子。
メーリングリスト上では沈黙を守っているが、いずれ今度のOB総会での激突は不可避だろう。

自分としてはどうすべきか。
コミュニケーションの良いトレーニング機会にも思える。
考え方は大きく事なれど、同じラグビー部の大先輩だし、遺恨が残らないようにしてもらいたいと思っている。こんどの総会では、是非老OBに直接挨拶に行こうと思うのである・・・



【本日の読書】
「お金の神様」中原圭介
「ほんとうの国語力が驚くほど伸びる本」福嶋隆史
 
        

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