2016年10月19日水曜日

LECに習う

 不動産業界に転職し、やはり必要だろうということで、宅建の試験を受けた。最初のチャレンジであった昨年は見事に「討ち死に」。そしてリベンジとなった今年は、何とか自己採点では合格予想点をクリアできた見込みである。昨年と比較し、今年との違いは何かと問われれば、もちろん「2度も続けて落とせない」という意地と焦りもあったが、やはり大きな要因は「学校に行ったこと」(正確に言えば通信講座なのだが・・・)である。

 私は、もともと子供の頃からの「塾嫌い」。小中学校の頃はもちろんのこと、大学受験に失敗した時でさえ予備校に通わない「宅浪」であった。いわば「独学」が信条で、昨年も当然の如く「独学」でのチャレンジであった。それが一度の失敗であっさり宗旨替えしたのは、20代の頃の記憶力を失ったことと、ただ落とすのが目的としか思えない無意味な試験問題を相手にしなければならないこと、そして絶対取らないといけないという諸条件の結果である。

 そうしてLECを選び、通信講座に申し込みをした。最近はネットを利用し、自宅にいながら講義を受けられる。さらに直前には通学の模試もセットされている講座であった。さて、いざ始めてみると、さすがにそこはプロ。過去の傾向を加味した上で各項目にメリハリをつけ、覚えるべきところを重点的に指導してくれる。独学時には、「片っ端から」覚えようとしていたから、これはかなり効率的であった。

 この「効率的」が実は重要で、かつては無敵とも思えた己の記憶力が悲しいほど減退してしまっている身には、実に適していた。記憶力に関して言えば、大学受験時には一度読めば少なくとも、「読んだことがあるな」という程度には記憶に残ったものが、現在では自分でマーカーで線を引いた部分なのにすっかり忘れてしまい、まるで初めて目にするが如き有様で、己自身愕然とすることしばしばである。「片っ端から」覚えるなんて不可能な相談である。

 直前の模試では、実際の試験と同形式でテストを受け、時間配分と問題を解く順序(考える問題を後に回す)等の戦略を立てた。直前期は記憶中心の項目に注力。範囲を絞ったうえで「3個覚えて2個忘れたらまた3個覚える」方式で、集中して詰め込んだ。これらもすべて講義で指導してくれたものである。記憶力が制約条件となっている中で、これはかなり効果が大きかったと思うところである。

 さすがに受験対策を謳っているだけあって、その指導力は確かなものだと思う。はっきりいって合格できたとしたら、それは100%LECのお陰であるといって間違いない。それはそれでいいのであるが、しかしなぁと思うことがある。そもそも宅建は何のための試験かというところである。普通に考えれば、「宅地建物を取引するにあたり、必要な知識を問うため」であると思う。しかし、その問題はと言えば、実務から離れた「机上の理論」的なところが多い。

 さらに試験も、必要な知識を問うものであるならば、その条件を満たせば何人合格してもかまわないはずだが、実際は上から一定割合だけが合格するシステムのようである。つまり、年によっては知識があっても合格できないわけであり、それでいいのかという疑問もある。そんなことより、この業界では「モラル教育」の方がはるかに大事なのにと思わざるを得ない。お役人にはお役人の理論があるのだろうが、実務から離れた知識を「その時だけ覚える」試験の存在は、ありがたいと思うのは受験指導校だけかもしれないと思うところである。

 何はともあれ、もう「つまらない&くだらない」勉強はしたくない。心からよけいな重荷を早く取り除きたいし、そういう意味で1130日の発表を楽しみに待ちたいと思うのである・・・



【本日の読書】 

 
    

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