2013年4月14日日曜日

やっぱり走ろうと思う

我が母校の大学ラグビー部にはシニアチームがある。
現役を引退したが、まだボールを持って走りたい人たちが集まって、月に一回練習しているのである。

以前から声をかけられ誘われていたのであるが、まだ子供も小さいから遊んであげないといけないだろうとか、高校の財団関係のボランティアをやっているからそんなに時間を割けないとか、あれこれ考えて見送っていたのである。

しかし、やっぱり体を動かしたいという気持ちはあるし、それが12階のオフィスまで階段を上がる事とか、流行りのウォーキングだとかよりも、やっぱりボールを持って走るのがいいだろうと、とうとう重い腰を上げた次第である。

仕事から帰ると、腕立て伏せ・スクワット・腹筋のメニューをこなすのを日課としていたから、何となく基礎的な運動はできていると思っていたので、事前にトレーニングをしようなどとは思いもしなかった。

そして当日、春めいた心地良い陽気の中、国立にある母校のグラウンドへと向かう。
我が街から国立までのルートは、かつて通勤経路でもあった道のり。
西武池袋線の秋津駅からJR新秋津間は少し離れていて、乗り換えには3分程度歩かないといけない。知らないうちに飲食店や本屋などの店舗がたくさんできていた。
考えてみると、このルートを通る事さえ10年振りくらいかもしれない。

JR国立駅も大きく様変わりしていた。
5年ほど前にOBの寄付で出来あがった人工芝グラウンドを初めて目にする。
懐かしい部室は、ロッカーのレイアウトが変わったままで、ほぼそのまま。
自分の名前を書き込んだロッカーもどこかに残っていると思うと、「帰ってきた」感がある。
トレーニングルームは立派なものができていた。現役時代にこんなトレーニングルームがあったら、たぶんグラウンド滞在時間が1時間は延びていたように思う。

さて諸先輩に挨拶を済ませて練習が始る。
10分ほどで同期が一人リタイア。
彼の運動不足も相当なものだ。
軽く走っていたつもりだが、いつの間にか足に違和感を覚える。
まだ全力疾走していないのに、だ。
心臓の方はそれほどでもなかったが、それはつまりそこまで激しく運動していなかったという事に他ならない。

何とかリタイアだけは避けたいと、(20も年上の先輩が走っているから尚更だ)最後まで参加したが、それが精一杯。帰りはキャンパス内を散歩でもして帰ろうか、などと考えていたのだが、それどころではない。
同期に頼んで駅まで車で送ってもらい、足を引きずりながらやっと帰りついた有り様。
家に帰っても、「足が痛い」などと口にしようものなら、「それ見た事か、年甲斐もなく」と妻に罵られるのがわかっていたから、じっと忍の一字。
妻の肩こり用のしっぷをこっそりくすねて貼って耐える。

正直言って運動不足がここまで酷いとは想像もしていなかった。
自分の体が自分の思う通りに動かない。
いくつになっても元気にグラウンドを走り回りたいとは思わないが、昔は簡単に振り切っていた同期に追いつけないというのもなかなかのショック。
これを反省材料にして、少し体を動かそうかという気になっている。

モチベーションアップのために、まずはジャージを新調しよう。
25年前のジャージはさすがに指摘されるまでもなく時代遅れだ。
ボールを持ったのは、考えてみれば5年ぶりだったが、その感触は昔のままだった。
懐かしい感触を糧に、頑張ってみようか。少し継続すれば、すぐにある程度は戻るだろう。
まずは走るところからだろうか。

一夜明けて筋肉痛は甚だしいが、何だかちょっと心地良い気がするのである・・・

【今週の読書】

  



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